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「行動変容外来」という診療科を開設されたドクターの著書。
新規事業において、未病・予防の分野というのは有望視されて久しいのだが、チャレンジしたプレイヤーのいずれも、ユーザーの「行動変容」を導くのが難しく苦戦していた実感を持っており、「行動変容外来」とは何か、興味を持って拝読した次第。
「人生100年時代」と言われて久しいのだが、本書ではまず、その時代にあって健康的な身体を保持する意義を説く。
急性疾患で亡くなることがなくなった現在、向き合うべきは生活習慣病であり、そのための方法論を説いている。
これまでの不健康な習慣を改めるために、何が必要か。
著者はまず、自己肯定感と説く。
たとえ三日坊主でも、三日続いたことを褒め、それを100回繰り返せば300日の健康習慣と受け止める。
何事も続けられるところから固めていくというのがコツ。
裏を返せば、それ以外のことはとやかく言わない。
アドバイスに当たっては、性格診断テストなども使うそうだが、おそらくそれは付随的なものだろう。
自己肯定感を土台にして、少しずつできることを増やしていくのである。
新規事業において、そこまで作り込むのは簡単ではないと思うが、きっと参考になることはあるはず。
まぁ、ご参考ということで。