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Kindle Unlimitedで紹介された一冊。
タイトルを見て、そりゃあ興味も湧くというもの。
だって親がどうなるかもわからないし、小生自身だってどうなるかもわからないのが認知症。
その認知症の専門医が自らも患者となってわかったこと、なんて知りたいに決まっている。
読み始めると、著者の長谷川氏が日本の認知症研究・臨床の世界では「長谷川スケール」という検査基準を作り出すほどの第一人者であることにまず驚き。
認知症の世間的イメージ(小生が考えていたものも含む)と、氏の述べる実態とのギャップにまた驚き、考えを改めさせられる。
長谷川氏も主張しておられるが、認知症=取り返しがつかないもの、でもないし、日常いつも認知的障害があるわけではない。
長谷川氏の場合は、本書を記した時点での進行は殆どなく、午前中はこれまで通りの認知能力で著述もできるくらいだが、午後に近づくにつれてあやふやになり、翌朝またしっかり戻るというパターンを繰り返しているとのこと。
なので認知症だからといって、子ども扱いされるのはおかしいのだと。
そのほかにも、社会や家族が知るべき提言が数多く記されており、是非多くの人に読んでもらいたい本だと感じた。
まぁ、ご参考ということで。