リンクを貼る。
Kindle Unlimitedに佐藤優氏の著作が上がってきたのでとりあえず読むことに。
以前見た氏の記事に、国際的な諜報機関の人間というのは、パブリックな情報をしっかり理解していくところから、凡人には見えない動きを掴むもの、というものがあり、氏の国語力とは如何なるものか興味を持ったところがある。
古今の多様な文章を取り上げながら、深く読み、整理し、展開させる進め方が説明されていく。
「展開させる」というのは、例えば古典を読みながら現在の問題を解きほぐす切り口を得るような方法論。
とはいえ、ここまでいくと、そもそも幅の広い教養だったり思考力が問われることになっていくので、そう簡単には到達できない境地。
練習問題として提示されるものも、まぁ大学レベルといっていいだろうし、解答例も、もはやいつもの佐藤氏の著作で示される国際問題分析、哲学的論考になってしまっているレベル。
こういうのは結局練習あるのみ、となる。
ちなみに本書後段には、縁あって佐藤氏が武蔵中学・高校の生徒に対して、本書で示されるような課題を提示し、講評を行うくだりがあるのだが、佐藤氏も驚嘆する通り、同校の生徒の国語力は圧巻である。
寧ろそこに興味を持ったので、次は武蔵高校についての本を読んでみることにしたい。
まぁ、ご参考ということで。