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先日のMGC、マラソン・グランド・チャンピオンシップを観て以来、この10年薄〜く続いていたランニングへの情熱に火がついているところである。
やっぱ大迫傑はカッコいい、というミーハーもあるのだが。
チラチラとトレーニング理論は見聞きしていたものの、改めて知識を吸収する趣旨で、先日亡くなられた名伯楽、小出義雄氏の著作を初めて手に取った次第。
ランニングに関する書籍は数多あるが、小出氏の著作は総じてレビューが高い。
本書では、これからランニングを始めようか、という人向けの話から、フルマラソンのレースでいかに戦うかというハイレベルな話まで一冊に凝縮されており、よく纏まっている一方で、フルマラソンへのチャレンジ以降の要求水準が急速に上がっていくのでややついていけないが(笑)、致し方あるまい。
そういう意味では、初心者に対するアドバイスは極めて緩い。
緩すぎるのでは?というくらいなのだが、そこは先がある。
結局、毎日走っているのにマラソンを完走できない理由というのは、キッチリ追い込んでないからなのである。
初心者は性急に走り出すのではなく、まず無理なく歩くところから、ベースの体と運動習慣を身につけていく。
そして緩やかな練習とキツい練習のメリハリをつけ、時間をかけてレベルを上げる。
自分のペースで5キロ10キロを毎日走ることは立派だが、それだけではフルマラソンを走り切るだけの「脚」が作れないのだそうだ。
負荷をかけないことには成長しない。
そこには、人間の成長に関わる普遍の真理があるように思う。
小生も今、あらためて走ることに取り組んで理解した、「早くなるための三つの絶対法則」を披露しておきたい。
①たくさん走る(「距離を踏む」)
②体重を落とす
③キツい練習をする(スプリント、ペース走など)
馬鹿みたいに当たり前だと思うかもしれないが、多分これしかない。
わざわざキャリア成長に表現を置き換えるのは無粋なので差し控えるが、小出氏の初心者に対する眼差しの優しさは、すべてのビジネスパーソンが備えていても良いのではないかと、ちょっと反省する。
良い本に出会えたと思う。
まぁ、ご参考ということで。