人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

「実践!50歳からのライフシフト術」 読了 〜問題は年齢ではない〜

先ずはリンク。

実践!  50歳からのライフシフト術―葛藤・挫折・不安を乗り越えた22人

実践! 50歳からのライフシフト術―葛藤・挫折・不安を乗り越えた22人

 

 

何事も準備は早めにするたちで、50歳にはまだ8年くらいあるけれども、気になって購入。

諸先輩方の動きを見ていても、色々経験してきた自分のこれまでを振り返っても、関心が強いテーマだと感じた。

 

本書では、タイトル通りのライフシフトを果たした22名の「実際」の紹介とそのまとめ、および読者への指針が提示されているという、有難い構成。

ものすごく些細なツッコミだが、それぞれの事例紹介の後の「まとめ」は、同じことを繰り返しているだけなので、不要だと感じた。

 

22名の実例からの学びは、本書の終章にまとめられているので、詳しくは原著を当たっていただきたいのだが、個人的に記憶にとどめておきたいと感じたのは、いずれのみなさんも、本当に情熱を注ぎたいと思ったテーマを見出し、そこに集中しているということ。

ツールとしての起業とか、儲け話などではなく、残りの人生を賭けても惜しくない、というテーマに真剣に向き合っている姿は、心打たれるものがある。

 

本書の感想の一つは、本当に情熱を注げるテーマに集中しなければならないというのは、年齢に関係なく、人生で避けて通れない課題であるということ。

もう一つ感心したことは、この22名のライフシフトは、これまでの人間関係とは関係のない新たな出会いから作られていることで、これは実は企業の新規事業でも一考に値する学びなのではないか、ということ。

 

ビジネスモデルをシフトする必要に迫られている中で、手元にある関係性の中からなんとかしようとしているようでは、新たなステージには立てないのではないか。

経営資源を活かす、というのは前提ではあるのだけれど、居心地の良い環境、関係性から脱却しなければ、「シフト」は難しいんじゃないか、などと考えてみたり。

 

まぁ、ご参考ということで。