人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

過ぎ去りし日の思い出

社会人も20年を過ぎると、いろいろな経験を積む。

笑えるネタもあれば、奥の深い話もあったり、今だから笑い話にできるブラックな過去もあったり。

 

そんな感じだから、たとえ初めましてのお客様との宴席だったとしても、会話をつなぐ話題には困らない。

ネタになるということは、それだけ一生懸命やってきた証だったりもするのだけれど。

 

そんな話題で宴席を凌ぎながら、同時に思う。

このネタはあくまで過去の話であって、今この時代に適したエピソードではないのだ、とも。

 

たかが20年だけれども、会社員の現場に起きた変化は大きくて、それがまた正しい方向の変化だから、きっと以前のように元に戻ることはない。

間違いなく我々は、より良い時代を迎えている。

 

かつて我々は、親の親の世代に近い人々と接し、「やはり戦争を経験した世代は違う」と感心したものである。

しかし、当の世代の人々は、当時のことを多くは語らず、寧ろ繰り返してはならない過去として、より良い時代を作るために、寡黙な努力をされていたと思う。

 

そんな世代の皆様とは、比べるまでもないのだが、きっと我々も、ブラックな時代のことは過ぎ去りし日の思い出として、多くを語ることなく、より良い時代を作るための努力にエネルギーを注いだ方が良いのだろうと考えている。

「俺の若い頃はこうだった」的な話は、きっと誰の得にもならないのだ。

 

自戒を込めて。

まぁ、ご参考ということで。