なんというか、この辺りの記事を読むとモヤモヤする。
こちとら99年社会人デビューの、ガッツリ氷河期世代、ロスジェネ世代なのである。
単に運が良かったから正社員としてスタートが切れたのだと思っていますよ、本当に。
当時の空気感からすれば、終身雇用なんてあてにしてはいけないだろう、というのが同世代の感覚だったと思うし、正社員を目指すのは「その先」の選択肢が広いからであって、一律に待遇がいいとも断言できないし(不況期育ちなので…)、ましてや「正社員だから安心だ」なんていうのは考えたことがないんだよね…。
安心してたら、いつ放り出されるか、社会で通用しない人材になってしまわないか、そんな危機感(強迫観念?)で20年生きてきたわけです。
むしろ、大企業に勤めたなら終身雇用だ、正社員なら安心だ、なんて本気で信じてる人、いるの?という感じ。
誰も信じていないのに、記事として「煽る」ために、さも聖域が崩れたかのような論調にしているのでは、とさえ思う。
だいたい、大企業が終身雇用が守れないのは、歳をとった社員の賃金が高いからで、年収を激減させれば再雇用できるわけで。
正規雇用を促すにしても、単に正社員の身分にするだけではダメで、正社員としての実績を積み、スキルも上げられるような支援をしてあげないと、「名ばかり正社員」のバイトみたいな仕事になるリスクだってある。
結局、所属している会社や、メディアや、政治がどう騒ごうが、冷静に自分の武器を磨き続け、貪欲にチャンスをうかがい続けることが、もっとも「安定」に繋がると思うんだよね。
「居付くは弱い」「不安定こそ安定」、これ、武術の極意なのよね。
まぁ、ご参考ということで。