リンクを貼る。
大企業の幹部登用試験や幹部向け研修において、「インバスケット思考」が用いられることがある、というのは以前から聞いていた。
短時間で実際に起こりそうな多数の案件を処理する能力が問われ、皆さん結構苦戦すると聞いていたので、どんなものかと感心はあったのである。
そんな中で、最近立て続けに「インバスケット思考」の話題に関わる機会があり、一度は書籍で当たってみようと思って手にした次第。
レビューもそこそこであり、著者は「インバスケット思考」の研修を専門にしているようなので、類書と併せて買ってみた。
本書では、「インバスケット思考」の概要と、実際にトレーニングで用いられる課題の簡易版、およびその解説が示される。
「簡易版」では、新任のケーキ屋店長として、就任初日の硬軟バラバラの20案件を1時間で片付ける(部下への指示出しも含まれる)ミッションが与えられる。
各案件は、(本音では「そんなしょーもない話まで言ってくるなよ!」的な内容も含め)実際に「ありそう」な内容のオンパレード。
確かに一時間で決着をつけるのは大変そうである。
記述されている課題は、
・事実か推測か
・コンプライアンスに関わるか
・顧客視点でどうあるべきか
・緊急度と重要度のバランスはどうか
・自分で行うべきか任せるべきか
・任せるなら誰が良いか
・部下のモチベーションが配慮されているか
・全社方針と整合性は取れているか
なんていうことが考慮されていれば、模範解答とそうズレは無い。
厳密に時間を測って取り組んだわけでは無いけれども、小生の場合は多分無茶苦茶ヒドイ点数にはならなさそうだったので、ホッとした。
とはいえ、考慮点を自分なりの理解で列挙したけれども、実際にこの辺りを、実務をこなすだけで身につけるのは大変だよな、とも感じる。
だからこそ、本研修が多くの企業で求められているのだろうと、深く納得したのである。
是非研修も受けてみたいものである。
まぁ、ご参考ということで。