リンクを貼る。
ちなみに小生は筆者と面識があるので、本書は以前から存じ上げていた。
クライアントと差別化要素がほぼ存在しないビジネスのなかで、いかに顧客のエンゲージメントを高めて戦っていくか、という議論をしていて、ちゃんと情報を仕込まねばと手に取った一冊。
と、書いていてふと思ったが、新規事業の議論をしていると「差別化」「競争優位」という議論が日常的に飛び交うけれど、世の中には差別化要素がほぼ存在しなくても、日々の努力で競争優位を作っている会社なんて山ほどあるんだよね。
なんだか新規事業の議論が、日々の努力を置き去りにしてしまっていないか、ちょっと反省。
話は戻るが、本書では顧客ロイヤルティ向上を経営の主軸に据え、現場から経営トップまでを、いかに改革していくかという内容を、多くの事例を引用しながら説明している。
読んでいて、とても幸せな気分というか、自信(?)になるのだが、本当の意味で顧客に尽くす、「まっとうな商売」をしている会社が勝つという、ある種「おとぎ話のハッピーエンド」のような気持ちになれる。
戦略というのは「構え」なので、「じゃあ明日からちょっとやってみるか」という話ではないのだけれど、本書に書いてあることは、ぜひやってみたいと強く思ったのである。
マーケティングに興味のある方、うちの会社の商売はおかしいんじゃないかと思った方(笑)は、ぜひご一読を。
類書として、こちらも推奨しておく。
まぁ、ご参考ということで。