人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

左脳で考え、右脳で決める

転職をたくさんしてきて、それ以外にも色々重たい決断を下してきた人生なのだが(笑)、30歳くらいから意識していたのが、「左脳で考え、右脳で決める」ということ。

脳の役割からすれば、当たり前のことを言っているのだが、決断に当たって漫然と考えているだけでは、それは考えているようでいて、同じ場所をグルグルしているに過ぎず、結局決められない。

 

大事なことは、分析することと決断することを、切り分けて処理することだと思っていて、それをまとめると「左脳で考え、右脳で決める」という言葉になる。

普通の人は、いきなり決断に入ることが多い。

 

で、決断するには情報が整理されておらず、ドタバタと情報収集をするんだけれど、「決めなければ」という意識があると、どうしても客観的な情報収集・分析が出来ない。

結局、中途半端な情報収集に終わり、決められなくなってしまう。

 

ということで、まずは情報収集・分析から入る。

それも、「人ごと」のように客観的かつ冷静に、解釈も入るができる限り事実ベースで情報を積み上げる。

 

自分のことなので、どうしてもバイアスや希望的観測が入るものだが(チェリーピッキングという)、そのバイアスが入る方向ですら、「あぁ、心の底ではこっちに行きたいんだなぁ・・・」くらい突き放して冷静に眺め、ぐっと堪えて客観的な分析を行う。

これが「左脳で考え」る、である。

 

それら「左脳で考え」る作業は、感情が動くまで続ける。

滴る水が、バケツを溢れさせるように、左脳がパンパンになった熱が、脳梁を通じて右脳に伝わるように、である。

 

そこまですると、もう答えは見えている。

Go or No go、右か左か、あるは何もしないか。

 

それでも決められない人は、前に進めるための(進めないための)フレームワークを作っておけると、人生が楽になる。

下記は小生のオリジナルのフレームワークの一つ。

dai19761110.hatenablog.com

 

ところで、決断について、左脳と右脳という切り口で説明をしたが、これは人生において重要なだけでなく、ビジネスにおいても決断の場面、決断を促す場面、というのは存在する。

普通の会社員であれば、偉い人に決断を促す場面、という機会が多いと思うのだが、その時の説得の技術は、みなさんどのように体得されているだろうか?

 

小生の場合、左脳と右脳、すなわち理性と感性ということになるのだが、その両方をバランスよく配分することを意識している。

理詰めの説得は、理解されるが共感されにくいし、感情ばかりのプレゼンは共感されても実際に協力することが難しい。

 

理解してもらうことと、共感してもらうこと、それぞれを同時に満たさなければ、決断を促すことはできない。

左脳で考えてもらい、右脳で決めてもらえる、そのための構成になっているか。

 

自分の決断と、人を動かすためと、両面で活かせるアプローチだと思う。

まぁ、ご参考ということで。