人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

「短くても伝わる文章のコツ」 読了

リンクを貼る。

博報堂スピーチライターが教える 短くても伝わる文章のコツ

博報堂スピーチライターが教える 短くても伝わる文章のコツ

 

 

毎日のブログ修行を行なっているのもそのためなのだが、コンサルタントという仕事には、文章を書くという行為が宿命として存在すると思う。

そんな中で、良い文章を書くインパクトというのは計り知れなくて、思わず本書を手に取った次第。

 

小生は厚顔無恥なので、こんな本のレビューであっても、良い文章を書くことにプレッシャーを感じたりしないわけだが、博報堂のコピーライターが、短めの体裁の本書にちりばめてくれたエッセンスは、非常に良いものが多数あった。

なるほどと思ったところをメモ書きしておくと、

・三つに絞り、さらにその中の一つに絞ることで、インパクトを出す

・なんでも40字程度(10秒程度)にまとめる=「昔々浦島が〜絵にもかけない美しさ」まで

5W1Hは桃太郎で=「昔々」「あるところに」「おじいさんとおばあさんが」「居ました」

・出版業界では「最初の一行でこの本を買わせ、最後の一行で次の本を買わせる」=サンドイッチ

・接続詞に「が」を使わない

など。

 

他にもたくさんあるのだが、ここから先は是非ご一読を。

全体を通して、つくづく感じるのは、シンプルにするという行為は、形式を繕うのではなく、本質を追求することなのだ、ということ。

 

この、「研ぎ澄ます」とでもいうような仕事の凄さは、多くの人に共感してもらえたらなと思うし、裏を返せば、「研ぎ澄ます」プロセスが無い仕事は、いくら積み重ねても経験にはならないのだ、ということもまた然り、である。

自戒を込めて。

 

まぁ、ご参考ということで。