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生きている会社、死んでいる会社―ー「創造的新陳代謝」を生み出す10の基本原則
- 作者: 遠藤功
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2018/02/23
- メディア: 単行本
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泣く子も黙る、遠藤功先生の近著である。
コンサルティング人生の集大成というわけではないのかもしれないが、数十年に渡る経験をもとに、あるべき会社についての指南をされている。
「生きている会社」には、熱+理+情=利があり、それを支えるのはミドルアップダウンであると説かれる。
「そうなんでしょうねぇ」と納得しつつも、重たい投げかけだなぁとミドルは思うに違いない。
もう一つ、重要な示唆をされていて、個人的にはそれが大事なのではないかと思うのだが、「生きている会社」には、「代謝」の仕組みがある、ということである。
つまり不要な事業なりなんなりを捨てる仕組みである。
捨てないから停滞するのであって、重荷が外れれば飛躍するのであると。
不要な事業を捨てるのは、ものすごく抵抗があるのが常だが、かといって実行不可能かと言われればそうでもない。
究極はやるかやらないか、だけである。
むしろ、「熱+理+情=利」をミドルアップダウンで実現する方が、結局どうすれば良いのかわからないのではないか。
いや、今の日本の企業の問題の殆どは、時代の変化を受け入れず、対応する努力もしない事業・人間が、退場させられないことに起因するのではないか。
「代謝」については、真剣に考える時期が、またぞろやってくるのではないかと考える次第。
まぁ、ご参考ということで。