人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

「こうすれば必ず人は動く」 読了

まずリンク。

 

人生初カーネギー

どうも怪しげな自己啓発的なジャンルと思って触ってこなかったが、食わず嫌いも良くなかろうということで、セールを機にポチる。

 

「人を動かす」というのが、相手をコントロールするような、支配的なニュアンスを感じてしまうが、そういう類ではない。

どちらかというと、「如何に円滑な人間関係を築くか」という趣旨である。

 

「人を動かす」的な翻訳は、ちょっとミスリードだし、それで敬遠する読者もいるだろうから(小生を含む)、少々勿体ない気がする。

本書は、カーネギー氏の「人間関係術(小生命名)」のエッセンスを伝えるラジオ番組を書き起こした構成になっている。

 

毎週(?)寄せられる相談を、再現ドラマ的な感じで紹介し、どうすれば良いかをレクチャーしていくような流れであり、読みやすい構成である。

で、そのレクチャー内容については、「まぁそりゃそうだよね」というような、極めて真っ当な内容である。

 

ちゃんと相手の話を聞くとか、相手の立場に立つとか、すぐに感情的になってはいけないとか。

人間関係を構築するための、極めてベーシックかつ根本的な内容が繰り返されている。

 

と、個人的には思うのだけれど、人間関係を意識的に構築してこなかった人には、案外「なるほどー」となるのかもしれない。

小生はコミュニケーションや営業に苦手意識があったので、若い頃に心理学や営業指南本の類を読み漁ったけれど、ほとんどの人は特に「引っかからずに」きていると思うので。

 

人間関係で、「どうもおかしい」と感じられる方は、一度読んでみても良いのかもしれない。

巻末に案内のある、「その先」のセミナーまでは要らないと思うけど。

 

まぁ、ご参考ということで。