人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

「知ってはいけない 隠された日本支配の構造」 読了

まずリンク。

知ってはいけない 隠された日本支配の構造 (講談社現代新書)

知ってはいけない 隠された日本支配の構造 (講談社現代新書)

 

 

ハイペースで読書が進んでいて、メモを書く手が追いつかない。

それはともかく。

 

講談社電子書籍のセールで、レビューが高かったので思わず手にした一冊。

タイトルからして、陰謀論系の”怪しい”一冊かと思ったが、レビューを読むに、そんなに怪しげな感じでもないので読んでみた。

 

内容は、あまり表に出ない日本と米軍(基地)の”取り決め”を解説し、その問題点を明らかにしつつ、改善の提言を示す、というもの。

読んでいて正直、「え!そうだったの?!」ということがどんどん明らかにされていて、後で著者や著作についてググってみたものの、反論も批判もどこにもされていないので、どうも本当のようでもある。

 

例えばだが、米軍は日本の領空のどこを飛んでも良いし、どこに基地を置いても良い、とか。

簡単に言うと、(米国政府高官も驚くくらい)米軍支配下日本国政府アメリカ政府ではなく、日本国政府対米軍の構造)の運用が続いている、という事である。

 

太平洋戦争の敗北があり、そこからの駐留に続き、朝鮮戦争が勃発したことによって、日本国の前線基地としての実運用体制が継続してしまっている状態、という風に理解した。

トランプ×金正恩会談で再び脚光を浴びたが、朝鮮戦争はまだ終わっていないので、その米軍前線基地である日本も戦時下の運用にある、ということなのか。

 

異常に長い停戦状態と、劇的な経済繁栄が、問題を見えなくしているということなのだろう。

そこに重ねて、問題をうやむやにし続けて弥縫策という悪手を重ねたところか。

 

では、どうすれば良いのか、と言っても、どこから手をつければ良いのかわからない話でもあり、極めて悩ましい。

少なくとも、本書について多くの人に読んでいただき、少しでも考えていただくしかないのかな、という風に感じる次第。

 

まぁ、ご参考ということで。