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「老いる家 崩れる街 住宅過剰社会の末路」 読了

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老いる家 崩れる街 住宅過剰社会の末路 (講談社現代新書)

老いる家 崩れる街 住宅過剰社会の末路 (講談社現代新書)

 

 

将来予測を追いかけていて、更に読んだ一冊。

タイトル通り、住宅にまつわる将来課題を、都市計画や関連諸制度、タワーマンションや高齢化という切り口で解説していく本。

 

たぶん、不動産業界にとってはとても「都合が悪い」本なのではないかと推察する。

この本を読んで、家を(特にタワーマンションを)購入する人が居るとはとても思えない。

 

小生もマンションを購入して、「持つリスク」を嫌という程味わったので(まだ住み続けているが)、本書に書かれている問題点はよく理解できるし、これから起こるであろう問題点も納得である。

昨日の本にも出てくるが、結局は、人は老いていくのに、維持管理コストが増え続けるということが問題なのだ。

 

作ってしまったハードは、維持管理コストが賄えなければ、ゼロではなくマイナスの存在になりかねない。

これはもう、シャレにならない問題なのである。

 

将来、多少のコンパクトシティ化が進んだとしても、その周辺は大量のスラムと、さらにその周辺は荒涼たる廃墟が広がるイメージしか湧かない。

もはや犯人探しをしても意味がない。

 

ハードランディングに備えて、歯をくいしばるしかないのだろうなと、呆然となるのである。

はて、どうしたものか。

 

まぁ、ご参考ということで。