人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

「ファスト&スロー 上下巻」 読了

とりあえずリンク。

 

著者のダニエル・カーネマン氏はこんな人。

ダニエル・カーネマン - Wikipedia

 

行動経済学の大家であり、ノーベル賞も取っている。

行動経済学インパクトは、それまでの経済学が、どんな時でも合理的な意思決定をする経済主体を前提としていたことに対し、心理学のアプローチから、人間の非合理性をベースにした新しい知見を提示したこと。

 

「新しい知見」については、ネットの記事でも、類書でも良いので、ご参照されたい。

一応拾ってきたリンクを貼るが、もっと面白いネット記事はいくらでもあると思う。

 

https://diamond.jp/articles/amp/145598?skin=amp

何故「類書でも良い」と書いたかというと、本書が絶対的に長いからだ。

 

文体は平易だし、邦訳も悪くないと思うが、上下巻ということで覚悟はしたものの、ちょっと流石に、という感じはする。

カーネマン氏のウィキペディアを引用して気付いたのだが、本書はカーネマン氏の長年の研究実績をほぼ網羅している模様で、それを学術論文ではなく、一般書の体裁に落とし込んだようなので、そりゃ長いわ、である。

 

ちなみに、タイトルの「ファスト&スロー」だが、人間の思考を支配する「早い思考」と「遅い思考」のことである。

この二つには、それぞれ特徴があるのだが、その特徴をおさえておくことで、より正しい(政策も含めた)意思決定ができる、というのがアウトライン。

 

まぁ、ご参考ということで。