人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

可能性を見出してもらう

オーディションに友達が勝手に申し込んで…というのはタレントがデビューするきっかけの常套句。

そんな酔狂でお節介な友達が本当にいるのか謎だが、日本人的な奥ゆかしさ的にはポイントが高いエピソードなのかもしれない。

 

個人的には、自分の可能性は自分で信じ、出来る出来ない、行ける行けないは、自分で考えるべきだとは思う。

だってそれが自分の人生を生きるということだと考えるので。

 

しかし、キャリア論で言い尽くされていることだが、外的要因や偶然によって、本人も思ってもいない可能性が開花する、というのは現に存在する。

歳をとって振り返られるから分かるのだが、若き日の小生には、自分に営業の適性があるとはとても思わなかったが、当時所属した会社の人事は、きっと何らかの可能性を感じたのだろう。

 

その時の(当時はがっかりしたのだが)流れに身を任せたのは、今振り返っても正解だったし、その縁を作ってくれた方には心から感謝したい。

他人が示す自分の可能性というのは案外正しくて、自分の道を信じるのも大事だが、同じくらいそれに乗っかるのも大事なのかもしれない。

 

今日はたまたま、そんなことを思い知らされる事例に二つも遭遇したところ。

一つは、特定の専門を納めた学生が、本人も思いもよらない形で社会の役に立つ在り方があるという話。

 

もう一つは、自社では思いもよらなかった経営資源を、外部企業から見出されて新規事業のアイデアが具体化し、走り出そうとすることになった話。

後者に至っては、小生の本業なのに考えつかなかった話で、つくづく反省なのだが、やはりこういうことは、内に閉じた議論をしていては、本当にダメだなと、改めて感じた次第。

 

自戒を込めて。

まぁ、ご参考ということで。