人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

事業の奥行きを作る

世の中には色々なビジネスが存在するが、目に見えているビジネスだけのものもあれば、外からは見えないところに「稼ぎどころ」があるビジネスもある。

 後者で比較的有名なのは、百貨店だろう。

 

百貨「店」というくらいなので、目に見えるのはお店だが、稼ぎどころは外商と呼ばれる、店舗外で販売するセクション。

各百貨店ごとに、外商の強い弱いはあるそうだが、外商が弱い百貨店は総じて商売全体が弱い。

 

かつて聞いた話だが、ある清涼飲料水メーカーは、小売店向けの卸値を激安に設定し、大量流通させてブランド認知度を上げ、自動販売機の利益で稼いでいるそうである。

その話に至っては、自動販売機を毎日目にし、時々利用もしているのに、そんな風に収益を底上げしているなんてつゆ知らず、だ。

 

勤務先近くにGINZA SIXがある。

中の賑わいはそれなりだが、物が売れているのを見る機会は非常に少ない。

 

賃料も人件費も相当な筈だが、それに見合う売り上げがなさそうだとなると、あのお店はなんなのか?

どこで稼いでいるのか?

 

いずれにしても、表面的なところを真似しても失敗するし、逆に「あんなのはダメになるに決まっている」と断ずるのも安直だ。

事業を構想する人間は、目に見えるところだけではない、「奥行き」まで捕まえていきたいものである。

 

自戒を込めて。

まぁ、ご参考ということで。