小生が尊敬してやまない人事コンサルタントがいるのだが、その方がリードする新卒採用プロジェクトにご一緒したことがある。
誰をターゲットにし、会社をどのように見せ、選考プロセスで如何に学生が離脱しないオペレーションを組むか、という観点でアドバイスしていく(もちろんそれだけでは無いが)。
小生はその時、「あぁ、これはECと同じだな」と感じた。
特に、カスタマーが商品をカートに入れて決済するまで、如何に離脱しないようにするかという話とよく似ている。
そうなると、ご一緒している我々も、「もっとこうした方がいいのでは」「このやり方は違うのでは」といった意見が出しやすい。
そうなるとウェブページのディレクションも同じだな、とか、色々展開できるわけだ。
かように、類推、類比できるものが思いつけると、議論も広がるし、深くもなっていきやすい。
逆に、落とし穴や解決策も見つかりやすくなる。
「この話は何に似ているか」を常に意識しつつ、構造で理解する癖をつけておくと、誰でもすぐにできるようになるのだと思うけれど、小生の場合は仕事柄、やたらと色々な「ビジネスモデル」を見るので、ことビジネスに関しては、アナロジーを思いつきやすい環境にいるのだと思う。
その果実は、惜しげも無くクライアントに還元しつつ、そんな環境を与えてくれるクライアントに、心から感謝したいと感じた、今日の仕事であった。
まぁまぁ、ご参考ということで。