今日はこんな記事を読んで、大変に考えさせられた。
http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1709/27/news010.html
日本でも拡大中のコストコホールセールは、本国アメリカでは良い雇用主として表彰されているのだそうである。
詳細はリンク先をご覧いただきたいが、従業員の満足度を高めることでサービス品質が上がり、顧客満足度も上がるという好循環。
まるでかつての日本企業そのものではないか?
日本人にとってコストコは「コト消費」の様相を呈しているが、本国では一般的な小売業に過ぎないはず。
業績も拡大中とのことで、そういう意味では人事制度も包含した企業戦略が優れていると言えるのかもしれない。
しかし、従業員満足度を向上させる類の戦略は、各社取り組んでいるはずだ。
会費収入が収益を下支えしているとも言われるが、福利厚生を手厚くしてしまえば、それも何処まで効果があるのか謎である。
「神は細部に宿る」とも言うから、彼らの一挙手一投足といった細部に戦略は宿っているかもしれない。
一方で、彼らが軸足を置く市場が、成長余力がまだまだある、というだけのような気もする。
もちろん、寄って立つ市場の選択そのものを戦略と呼ぶ考え方もあるから、外部要因のみが成功のポイントと断じる訳ではないが、少なくとも従業員満足度は、好調の必要条件かもしれないが、十分条件では無いのでは。
日本企業で衰退を経験した身からすると、純粋にそう思えて仕方がないのである。
まぁ、ご参考ということで。