人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

キャリアの成長に男女の違いはあるのか?

人のキャリアに関わる仕事をしていた関係で、関連の記事は人一倍読んでいる方だと思う(余談だが、今コンサルの主業となっている新規事業関連でも、起案者の自己実現という観点は極めて重要だと思っている)。

今日もこんな記事を目にした。

 

http://next.rikunabi.com/journal/entry/20170922_D2

「女性が仕事力をつけるために」というタイトルで、ざっくりサマると、「いやいや、私なんて…。」をやめましょうという話と、キャリアの偶発性を受け入れるという話、育児のためのチーム作りという話など。

 

読んで思ったのが、「これは女性だけの問題か?」という疑問。

「いやいや、私なんて…。」は、男性にも普通に見られるリスク回避行動だし、きょうび育児のためのチーム作りなんて男性も当事者だし(産まないからちゃんと考えてこないだけで、子供を持てば否応無しに巻き込まれる)、キャリアの偶発性は男女全く関係ない。

 

この内容がそれでも「女性向け」として成立しているのだとすれば、それはむしろ世代間ギャップの方が影響因子として大きいのではないだろうか。

「いやいや、私なんて…。」は、謙譲でもありリスク回避でもあるが、会社からの(暗黙の)期待を拒否するニュアンスが含まれる。

 

小生の個人的な体験に依存して恐縮だが、20年くらい前の大企業の雰囲気というのは、個人の遠慮すら許されず、しのごの言わずに従わされるプレッシャーがあったように思う。

そこに敢えて意思表示をすることは、「降りる」宣言をするようなものであり、そこは総合職であれば、男女共通だったのではなかろうか。

 

そういう意味では、いい時代になったということだが、ともかくこれからの時代は、男女関係なく、広く情報を収集し、キャリアをアップデートし続けて、未来にチャレンジするのが大事なのではないかなと思った次第。

まぁ、ご参考ということで。