昨日は、クローズドな勉強会に参加して、某自動車メーカーの自動運転技術について、最新の状況を拝見する機会を得た。
この領域、昔ながらの日本の規制の厳しさや、海外事例の華やかさもあり、「日本のメーカーは大丈夫なのか?」と勝手に心配しておったわけだが、なんのなんの、研究の蓄積は数十年に及び、最新のプロトタイプも、「なんだもう出来てるじゃん」というレベル。
まだまだ研究の余地はあるものの、ある領域では、人間のペーパードライバーを完全に超えている。
厳しいレギュレーションにもかかわらず、その枠組みに乗っかりながら、なんとしてでも答えを出す、日本のサラリーマンの執念をそこに見た。
そりゃあ、規制を緩和する方が、みんなにとって自由に研究できる環境になるので、より良いものが生み出される可能性は高まるし、正しいアプローチだと思う。
しかし、その規制に文句を言うでもなく、それを所与のものとして結果を出す日本のサラリーマンは、本当に凄いと思う。
今日も、ある会社の社長プレゼンに同席し、プレゼンターの完成度に舌を巻いた。
様々なレギュレーション、限られたリソース、たった一回のチャンス。
そんな中で、その会社のプロトコルに則ったプレゼンテーションと、完璧に打ち返す質疑応答。
「そりゃ社長もオッケー出すわ」であり「久しぶりに良い仕事見させていただきました」である。
昨今、日本企業にポジティブな評価を下す言説は少ないが、いやいやどうして、日本のサラリーマンは凄いよ、と感動した次第。
もっと自由な環境を許してもらえれば、簡単に世界なんか獲れるんじゃないかと思うので、なんとかしたいものである。
まぁ、ご参考ということで。