人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

会社の常識、社会の非常識

タイトルを考えてググったら出てきた記事のリンクを貼っておく。

http://diamond.jp/articles/-/117854

 

小生が新卒で入社した銀行では、社内でも「銀行の常識は社会の非常識なんだ」と自嘲気味に語る人がまぁまぁ居た。

実際そうだと思っていたけれど、殆どが理由があって「非常識」であり、説明すれば社外の方にもわかっていただけることも多かった。

 

もちろん説明のつかない非常識もあったけれど。

転職したことがない人は、会社の常識について、それが常識化していることすら気付かないことが多い。

 

転職した人は、前の会社と新しい会社の常識に戸惑い、時にトラブルの火種になることもある。

トラブルの火種になるのは、転職した人も受け入れた側も、それぞれの常識が正しいと信じて疑わないからだ。

 

それくらい常識とは強固で見えないもの。

新規事業のお手伝いをしていると、最初は社外の目線、すなわちその会社にとっての非常識な視点を持ち得るのだけれど、だんだんその会社の人達と同じ目線になって来てしまう。

 

これは良い面悪い面があって、良い面は、その会社の常識が見えてくるので「通りやすい提案」が構築しやすくなるのだ。

悪い面はご推察の通り、発想が乏しくなっていくということ。

 

そこで我々は、ツールを使う。

わりと「枯れた」戦略フレームワークを使うこともあるし、最近はこんなのをよく使う。

https://www.amazon.co.jp/ビジネスモデル-ナビゲーター-オリヴァー-ガスマン/dp/4798146889/ref=oosr

 

これも結局フレームワークなのだけれど、普段とは違う型、すなわち他社の常識や社会の常識にはめ込んで、発想の飛躍を計る。

これは結構有効で、社会の常識を援用して、会社の非常識を作るのだ。

 

とは言え、会社の常識は社会の非常識という自己認識がないと、そもそもそれすらできないんだけれどね。

まぁ、ご参考ということで。