組織人として仕事をしている以上、一人で完結する業務というのは、殆ど存在しない。
それは目に見えたり、見えなかったりするけれど、いつも誰かの支援・協力があって成立している。
ましてや、大きな仕掛け、新規事業のような新しい仕掛けであれば、なおのこと周囲の協力が必要になってくる。
たとえ自分の意見に反対し、巨大な壁のような誰かが組織に存在したとしても、大抵「組織をよりよくしたい」という点では一致していて、物の見方や考える時間軸が違うという程度でしかない。
安直に「敵を作り」、それと戦うだけでは、物事は前に進まない。
なので、そういった相手の考え方を、違うところ、同じところを整理したうえで理解し、それを踏まえて自分の考えを丁寧に説明していく。
それこそ対話であり、それを経れば、完全に合意は得られなくとも、敵対関係になることはないのでは、と思う。
会社員というのはどうしても、自分の意見の理論武装や、物理的な努力にパワーを割いてしまいがちだが、それよりも自分の意見に賛同してくれる仲間を多く作ることが、結局は近道なのかもしれない。
もちろん、仲間と認められるには、一定のパフォーマンスが必要だが、それだって別に、卓越しているから仲間になってくれるわけではない。
極端な話、出来が悪いから、仲間が手を差し伸べてくれるパターンだってあるわけで。
小生、正直言うと、組織人としてこの手のことがとても苦手(というより、好きではない)のだが、社会人も長くなると、結局ポイントはそこなのかなぁと感じる今日この頃。
自戒を込めて。
まぁ、ご参考ということで。