お陰様で色々な会社からご相談を受けるわけです。
殆ど新規事業テーマだけれど、時に制度設計だったり、人事制度だったり、社内政治だったり、ビジネスプランそのものだったりする。
いい加減なやつだと思われたくはないし、一番避けたいのは「あなたがコンサルしてきた会社とウチは違うんです」という線引きをされてしまうと、歩み寄れなくなってしまうので、クライアントにあんまりこういうことは申し上げたくないのだが、「なんでそんなに難しく、めんどくさいことするかなぁ〜…取り敢えずやってみたらええやん!!」と言いたくなることは、ままある。
やったことがないから新規事業なのに、どうしてそんなに確実性を求めるのだろうか?
異性と付き合ったことのない人間が、デートのマニュアル読んだって上手くいかないし、現実は「想定外」だらけだから面白いんでしょう?
新規事業は未来に向けた種蒔きだと思えば、子育てと一緒なわけで、子供なんか親の思った通りに育ってくれないでしょう?
イノベーションを計画できると思っているのだろうか?
未来を予測できると思っているのだろうか?
実務担当の方々と、そんな内容でぶっちゃけトークをすると、だいたいみんな「そうなんです、仰る通りなんです、でもウチの偉い人は全然わかってくれなくて…」というやり取りになる。
でも、あえて外部のコンサル目線で思ってしまうのは、それこそ「ほんとかなぁ…?」と思うことがある。
だいたいの「偉い人」というのは、優秀だから偉くなった確率がやっぱり高い。
そういう人からすれば、単純に提案の中身がお眼鏡にかなっていないのかもしれない。
不確実性にチャレンジするんだから読めないものは読めない、という話を、膝詰めで話しきれていないのかもしれない。
もっと偉い人の決裁を取れる様、最も良いタイミングを見計らってくれているのかもしれない。
会社を動かすことに関して、転々流れてきた小生が申し上げるのもおかしいのだが、自分の意志を通すために、身近な偉い人と、本音で、膝詰めで、ちゃんと話しているだろうか?
実際、膝詰めで会話してみると、「なぁーんだ」なんていうこと、個人の経験としても、クライアントとの事例でも、良くありますよ。
ちゃんと偉い人と会話してますか?
まぁ、ご参考ということで。