「テーブルの向かい側への転職」というのは、小生の造語である。
仕事の場面で、テーブルを挟んで向かい合う相手側への転職という意味だ。
人材エージェントが人事になるとか、広告代理店の人がクライアントのマーケティング職になるとか、戦略コンサルタントが経営者を目指すとか。
その逆も然り。
転職希望としては良くあるのだが、結構難易度は高い。
当たり前だが、毎日接して相手のことがよくわかっていても、それは業務の一部分でしかない。
「テーブルの向かい側」というのは例えだが、文字通り向いている方向も違う。
間に何かがあるというのも、手が届くようで届かない距離になる。
接客業だって、毎日接する顧客の気持ちが見えているかといえば、決してそんなことはない。
寧ろ、意外なほどわかっていないというのが実態だろう。
そのギャップを補うためには、採用の需要がきっちりあることを前提に、初めて接する業界や経験を積みに行くくらいの、謙虚さと努力が必要なのだと思う。
いや、テーブルの向かい側の相手をリードするだけの知見(コンサルタント系なら他社事例やノウハウ)、意欲があってはじめて、実現するのではないだろうか。
まぁ、ご参考ということで。