人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

経営者と職人と

ジェネラリスト(もしくはマネジメント)とスペシャリストと置き換えても良い。

キャリアパスにおいて、どちらを選択するか、という論点もあるし、企業経営として人材配分と育成・選抜をどう考えるか、という論点もある。

 

起業の世界では、スペシャリストとしてスタートした起業家が、どのタイミングでジェネラリスト(もしくはマネジメント)に移行するか、という論点も重要だ。

それぞれに深い深い議論があり、こんなデイリーの炬燵ブログ如きで語れるテーマではない。

 

とは言え、ジェネラリストが将来のマネジメント候補者であるという日本型キャリアパスを前提とした時に、個人的な見解として思うところを一つ。

職人というのは基本的に、「今」「ここ」にフォーカスをする仕事であり、経営者というのは未来にフォーカスをする仕事だということ。

 

もちろん程度の差はあって、職人も未来のことを考えなくていいわけではないし、逆もまた然りだが、力点がどこにあるかという話だ。

職人は、目の前のことに集中すれば良いというメリットがある反面、ナンバーワンかオンリーワンにならなければ、仕事がこないという厳しい世界である。

 

経営者は、組織のリーダーとしての偉大なポジションである一方、未来という不確実性にチャレンジしなければならない、という宿命を持つ。

目の前のことに集中すべきなのか、不確実性にチャレンジすべきなのか、この役割の差を踏まえると、自分は今、どちらに力点を置くべきなのか、というのは冷静に考えられるのではないだろうか。

 

この使い分けができるかできないか、というのが、キャリアや経営の重要なポイントになると考える。

まぁ、ご参考ということで。