人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

ことばの意味を揃える

面接でも、アイデアをブラッシュアップする場面でも、基本は人対人のコミュニケーションの積み重ねである。

コミュニケーションの上手い下手は、生産性に大きな影響があると思うが、時に議論が噛み合わない、あるいはコンセンサスに至りそうで至らない、ということがある。

 

こういう時は往々にして、言葉の意味が揃っていないことが多い。

先日、ある事業アイデアのブラッシュアップに参加していて、起案者の想定する利用シーンが「ホームパーティ」ということで、参加者3名がそれぞれアイデア出しを行なったものの、どうにも発展しないということがあった。

 

気になったので、「ホームパーティ」の具体的なイメージの擦り合わせをしたところ、小生はちょっと古いが「RITZ」のCMのような、大勢の人間が立食で歓談しながらガヤガヤ、という感じで、起案者の同僚は、メインディッシュに鶏の丸焼きが出るような、というと大袈裟だが、比較的カッチリしたイメージ。

そして起案者に至っては、なんと「家飲み」という内容であった。

 

そりゃターゲット像もプロダクトも価格も、議論が噛み合わない訳だ。

バカみたいな話だが、こんなことは実際よくあるし、もっとバカみたいなのは、最後まで関係者の認識が揃わないままで話が進み、失敗しても原因がわからない、もしくは失敗したかどうかすら曖昧なまま、ということになることだ。

 

注意しなければならないのは、横文字や普通名詞、感覚に関わる単語など。

横文字は誤解があるケースもあるし、いずれも解釈に幅があり、定量的な表記や相対比較で表現されることが少ないもの。

 

「痛い」という表現は、救急医療の場面で「10段階で評価したらどれくらい?」というやりとりがあったりするが、そんな風に、できる限りデジタルな形で落とし込んで擦り合わせていくことが大事なのだと思う。

意外と苦手な人が多いような気がするので。

 

まぁ、ご参考ということで。