http://d.hatena.ne.jp/grand_bishop/touch/20140610/1402398947
リンクの記事は、会社員の給与についてのタイトルになっているが、要約すると、いま存在するビジネスは過去の蓄積でできており、いま取り組む仕事は、未来を生み出すためのものでなければならない、ということだ。
まさにおっしゃるとおりである。
新規事業「あるある」で、新しい事を進めようとすると、既存ビジネスへの影響や、単純比較から、社内で抵抗されるという話はとても多い。
「アホか?」と思う。
クライアントなので口には出さないけど。
なぜ新規事業に取り組むのか?
それは、未来永劫存在し続けるビジネスなど有り得ない以上、常に新しいことに取り組まなければ、企業は存続できないからだ。
日本企業はなぜ新卒採用をするのか?
即戦力としては全く役に立たない上に、育成の手間とコストが掛かる。
にも関わらず、毎年大変な思いをして新卒採
用を続けるのは、それが企業を存続させる重要な戦術だからだ。
目先の効率性や効果を求めるなら、全て採用は中途になるべきだが、そんなことを言う人事は居ない。
新規事業も一緒だと思うのだ。
いま偉そうなことを言っている社員も、新人の時に上司や先輩に鍛えられて一人前になったはず。
いま完成されている既存ビジネスの優位性を振りかざすのは、自分が過去に育てられて、今があることを忘れているかの様な、とてもみっともない所業ではないかと思う。
往々にして経営幹部が新規事業に厳しく、創業経営者が寛容なのは、創業経営者は過去の事業が育ってきたプロセスを忘れていないからではないだろうか。
新規事業と新卒採用、その奥に秘められた背景は同じであるはずで、新規事業だけ特殊なロジックで排除されるべきでは無い。
まぁ、ご参考ということで。