人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

相手を悪者にしないために

こんな記事があって。

http://d.hatena.ne.jp/grand_bishop/touch/20160823/1471939533

 

前半部分の示唆として、言った言わない、不義理をしたかしてないか、そんな争いで結果的に相手に非を認めさせる展開になると、「悪者」になってしまうので、そうさせないためにちゃんと契約を交わすのだ、というお話。

これは本当にその通りだと思う。

 

下手に関係性があると、なぁなぁになってしまいがちだし、皆が皆ルーズなわけではないけれど、もし何らかの事情で相手が「なぁなぁ」の関係に甘えてしまう展開になると、そこで人間関係は崩壊してしまう。

なので、そういうときこそちゃんとした取り交わしをすることが、「今後も関係性を継続したいんですよ」という優しさ、愛情だと思うのだ。

 

そこを関係性に流されるとどうなるか?

それは自分が割を食うことになることを覚悟しなければならない。

 

若い頃、手弁当である飲食店のお手伝いをしていたことがある。

お手伝いと言いつつ、実態はオーナーシェフの飲み相手だったのだが、経営が色々厳しかったタイミングで、お金の無心をされたことがある。

 

結果的に小生は貸したのだが、その判断をした時点で、もうこのお金は帰ってこないし、人間関係も壊れるな、と受け止めた。

だって、駆け出しのサラリーマンの蓄えを当てにしている時点で、ビジネスとして失敗しているし、関係性に甘えている以上、継続的なお付き合いは望めないからだ。

 

そして実際、その通りになった。

しかし、小生としては全く後悔していない。

 

そのオーナーシェフとは、いくらかの時間をご一緒したことで、お金では買えないくらい、いろいろな経験をさせてもらえたから。

でも、本当はそんな関係性が切れずに、ずっと続いていったほうがいいに決まっているのだけれど。

 

だから、「相手を悪者にしないために」なのである。

まぁ、ご参考ということで。