人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

多様性を確保する

「自分は社外でも交流会を開いたりして、多様なネットワークを確保しているんです」という若者にお会いしたことがある。

それの是非はまぁ良くて、引き続き頑張っていただきたいと思う次第なのだけれど。

 

しかし、多くの人が仰る多様性というのは、実はそれ程多様ではない。

ホワイトカラーのビジネスパーソンが主催する会合は、ほぼ大卒のホワイトカラーで占められる。

 

何らかのテーマで集うことになると、どうしてもそのテーマに親和性のある人が集まってしまうので、結局似通った属性になってしまうのだ。

では逆に、そういったものを取っ払った多様性を、本当に確保すべきなのか?

 

それは正直、自分が求める限度に留めるべきだろう、というのが小生の考え方である。

例えばマンションの理事会や、自治会の活動をされたことがある方はお分かりいただけると思うが、ほんの少しバックグラウンドが多様になるだけでも、物凄くコミュニケーションコストが嵩んでしまう。

 

最近銭湯に行くのだが、近所の銭湯では、彫り物の方々も居たりして、普段ビジネスでは全く出会えない属性の人とも、しっかり裸の付き合いができてしまうし(手桶の受け渡し程度だけれど)。

なので、多様な視点を確保したいのであれば、今の視座を整理した上で、どの程度幅をもたせるか、という匙加減が大事だし、どこまでいっても偏った視座かもしれないという、自省の意識は持ち続けるべきだと思う。

 

まぁ、ご参考ということで。