人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

多様性をいかに受け入れ、我が身のものとするか

インキュベーション、イノベーションと名のつく仕事をしていると、いろいろな人の話題に上るのが、多様性を確保することでイノベーションの起爆剤にしたい、というストーリー。

言わんとすることは、分からないでもない。

 

特に小生なんかは、一般的なサラリーマン人生からすると、かなり対極にあるキャリアなので、大企業の息苦しさみたいな雰囲気は、経験済みだし理解できる。

しかし、多様性を確保したからイノベーティブになるかというと、そんなに甘いものではないとも思う。

 

金太郎飴みたいな組織だから到達できる、マニアックな深みの様なもの、転職をたくさんしたからこそわかる、プロパーの強さというのも存在するものなのだ。

問題は、組織の何処かで、マニアックな深みに突っ込んでいる人間の存在を許容できるのか、これが即ち、多様性を受け入れられるキャパシティと同じ話ではないだろうか。

 

バブル期の入社式の風景は、今のようなリクルートスーツ一辺倒ではなく、もっと多様性に富んだ、華やかなものだったと聞く。

イノベーションの為に、外部から多様な価値観を、と唱える前に、振り返るべきことは、多々あるのではないだろうか。

 

それ無くしては、折角の多様性も、全く活かしきれないと思うのだ。

まぁ、ご参考ということで。