人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

会社という組織の偉大さ

「商売人」という表現がある。

「商売上手」「商才」なんていう表現もある。

 

いずれも、なかなか非凡な才であるがゆえ、成立している言葉なのだと思う。

会社員からすれば、ある種の憧れと、異質な存在であることを感じさせるかも知れない。

 

とは言え、あなたの周りには、その言葉に当てはまる人もいるだろうし、あるいはあなた自身がそうだと自負されているかもしれない。

いずれにせよ、一般的な会社員とは、違うイメージの存在だ。

 

しかし、一方的に商売人という存在を礼賛したいわけではない。

会社組織でなければできない長さのビジネス、できない規模のビジネスというのは確かに存在していて、どちらに従事している方が偉いか、という話ではもちろんないからだ。

 

ただ、わかっておいたほうが良いのは、我々会社員というのは、大なり小なり会社という組織に活かされて成果を出しているということ。

様々な実績があることだと思うが、そこは会社のブランドだったり、同僚の協力だったり、商品だったりといった、様々な前提条件があって成り立っている。

 

だから「所詮サラリーマンでしかない」ということではなくて、自らの成果のどこまでが組織の貢献によるもので、どこからが自らの仕掛けなのか、ということを、バランスよく見極めることが大事だと思っている。

外の世界で活躍したいと考えた時に、既存の組織が用意してくれた部分を放棄して、どんな組織だったらより良い成果を出せる(活かし方を考えてくれる)のか、組織に関係なく、どんな貢献の仕方がありうるのか、そんなことを考えるべきだと思う。

 

なんの商才もない人間に、能力以上の働きをさせてくれるのが、会社という組織の偉大さである。

転職するからには、今の組織以上の働きができるところに所属したいものである。

 

まぁ、ご参考ということで。