人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

人を残すは上

かつて、後藤新平という人がいて。
その人の言葉に、「金を残すは下、業を残すは中、人を残すは上。」というものがあり、小生はそれをとても大事にしている。

金と業とで言えば、「魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教えよ」みたいな話なんだと思う。
しかし、業を残したとしても、時代の変化とともに、立ち行かなる事だってある。

しかし、そんな変化をものともしない、しっかりした人間を育てることができれば、時代の変化など恐るに足らないわけだ。
仕事をしていれば、たとえどんなに若くても、後進の育成というのは必ず取り組まなければならないテーマであることは、確かかと思う。

事業や組織の永続性が保たれないというのもあるが、それなくしては、当の本人も、新たなステージに旅立つことができないわけで。
小生、新規事業コンサルティングというような仕事なので、どうしても事業をどうやってより良くするか、というところに意識が寄りがちなのだが、コンサルティングで関わった方々が、小生との仕事を通じて、何か新しい経験をし、キャリア上のプラスになればなと、常に願っている。

単に仕事を高いパフォーマンスでこなすことだったり、組織の中での馴れ合いや駆け引きということでもなく、仕事を通じて、人を育てることができているか、という観点で日々を振り返ってみれば、きっと大きなやり甲斐を感じながら、仕事に向き合えるのではないかと思いが、いかがだろうか?
まぁ、ご参考ということで。