今日はこんな記事を読んだ。
http://d.hatena.ne.jp/grand_bishop/20160224/1456311510
会社の経営全体を見据えたうえで、持ち場持ち場で心血を注ぐ、という話。
小生も実感や経験があるし、その通りだとも思っているが、実務にフォーカスしながら、経営にまで思いを馳せるというのは、日本の会社員特有の感覚だと思う。
古い話だが、ホンダアメリカが、現地でホンダイズムを浸透させながら、ビッグスリーを淘汰していくのは、「全員経営」によるプロセス改善・経営改革であったが、一方のビッグスリーは、組み立ての工員とラインの設計を行うエンジニアの、相互不可侵に配慮するあまり、対抗する手立てを失ったと聞いたことがある。
ビッグスリーにとっては、ある種「イノベーションのジレンマ」なのだろうと思うが、「全員経営」の強さというのは、それほどのことなのであろう。
これらが強さである一方、ネガティブな表現をすれば、イチ社員に経営目線までの過剰な要求をする、ということでもあり、「ブラック」な匂いもしないではないが、そうやって日本企業は戦ってきたわけだ。
外資系企業では、良くも悪くも「パーツ」として役割をこなしていくわけだが、日本企業では同じく経営の一機能として役割を果たしていくことになる。
どちらが良いのか、小生今をもって答えを持たないが、いずれにしても、それぞれの違いを理解したうえで、個人が最も充実した職業人生を送れることを願ってやまない。
まぁ、ご参考ということで。