人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

自分の頭で考えるということ

転職やキャリアアップ以前の話として一つ。
インキュベーションという仕事柄、いろいろな事業計画をレビューする機会があるのだが、時折「その内容を求められるから書いた」というようなモノに遭遇することがある。

 

どういうことかというと、いろいろ綺麗な数字や、ビジネスモデル図でページが埋まっているものの、本人の意思が感じられず、「それホントにやるんですよね?」と聞いてしまいたくなるようなモノだ。
会社や顧客や、時には小生からいろいろ言われて、書き直しているうちに出来上がってしまったがゆえに、致し方ないのだが、周りから求められることに意識が行き過ぎると、「書き上げる」ことに注力してしまい、「何がしたいのか」を見失ってしまうのだ。

 

よく「自分の頭で考えろ」とか、「自分の頭で考えられる人間が優秀なのだ」という様なことが言われるが、自分の頭以外で考えることなど、そもそも不可能なのだから、本来この表現はおかしい。
正しくは、ノイジーな情報、無責任な外野の意見に惑わされず、自らの意思を保ったまま思考できているか、ということだろう。

 

転職も同じだ。
各種情報サイトや、職場の同僚、学校の動機、知人友人の情報が色々入ってくると思うが、それに惑わされていないか?

 

自らの意思はどのようなもので、それはちゃんと保たれているのか?
自戒も込めて、くれぐれも心したいものである。

 

まぁ、ご参考ということで。