人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

転職をすることが単純に良いことだとも思わないし、悪いことだとも思わない

こんな記事があって。

あたかも一つの会社で働き続けるのは成長しないかのようなニュアンスを感じるが、小生は全くそのようには考えていない。
転職とは大きく環境を変えることであり、そのことは成長につながるきっかけにはなるが、成長を必ず約束するものでは無い。

逆に一つの企業に長く勤めても、常に仕事の環境というのは変化するので、成長のきっかけはいくらでもある。
また、長く勤めないと経験できない仕事というのもあり、環境変化が全てでも無い。

ただ、エージェントの立場からすると一つの会社に長く勤めた方というのは、扱いが難しい、という面はあると思う。
一つのカルチャーしか経験がないので、新たな環境に適応できるかというのは、ある意味「賭け」に近いし、職務経験がどの程度の質・量・濃度なのかが、同じ会社の出身者が身近に居るなどしない限り、なかなかわからないからである。

まぁそれとて、転職が進めやすいから良いキャリアか、とは言えないはずだ。
人それぞれ、キャリアの形はあって良いはずだし、転職の良い面悪い面を身をもって味わっている立場からすると、転職することを単純に是とするような言説には、明確に反対の立場を表明しておきたい。

正確に言うなら、一人一人のキャリアというのは、人生と同じで、より良い方向性を目指すあり方はあるものの、それを自らのものとして受け入れるしかないものだし、究極的には第三者が品評するようなものではないと思っている。
ちょっと蛇足だが。

まぁ、ご参考ということで。