人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

リスクが気になるなら転職してはいけない

本当に時々であるが、小生のようにたくさん転職している経験を、本当にすごいことをしているかのように受け止めてくれる人に遭遇することがある。
再三申し上げているが、負け戦の始末のように転職したこともあるし、若くして転職を数度経験した人間は、絶対に「正規軍」にはなれないので、尊敬の眼差しは、完全に勘違いである。

そんな勘違い評価の中では、いろいろな環境で幅広い経験をしているのでは無いか、ということと、あえて転職というリスクのある決断をした、リスクテイクに対する評価の二つが代表的である。
前者に関しては、実際その幅広い経験を生かせるかどうかが勝負どころではあるものの、確かにそうと言えないところが無いでは無い。

しかし、後者に関しては、常々違和感がある。
およそ未来は不確実なものであるが、それを極限までヘッジしたのが、大企業への新卒入社であろうと思う。

そこを捨てて転職するとすれば、それはもう間違いなく不確実=リスクがあるということなのだ。
なので、転職=リスクだし、逆に言えば、転職する人間は、リスクテイクするのが当たり前だし、それができなければ転職していないわけだ。

今いる立場を確固として守りながら、リスクを分析したり、評価しているだけの人間は、いつまでたってもリスクをテイクすることができないので、転職することはできない。
だから、リスクテイクしたことは、当人にとって極めて当たり前だし、それができないというのなら、じゃあ転職なんか考えるなよ、というだけの話である。

そんな相談は大変疲れるのだが、そんな方は、やっぱり転職すべきでは無いので、相談を受けがてら、全力で止めに行ったりしているのである。
わかってくれたかなぁ。

まぁ、ご参考ということで。