ベーシックな事なので、あえてドライにひとつ。
◇失うもの
継続勤務期間が長いほど有利な給与体系の会社に所属している人は、生涯賃金という意味では失う物は大きい。
最近はひたすら年収が上がっていく会社も減ってきたから、一番大きな要素は退職金だろう。
それから、その会社の中でキャリアを上げていくために必要な、実績と信用。
そして、大きな仕事を進めていくための社内人脈。
有名企業に所属していて、そうでも無い会社に転じるのであれば、「看板」。
同僚や上司部下との人間関係も、やはり失うと思っておいたほうが良いが、後述するように、必ずしもそうとも言えない面もある。
◇得るもの
新しい環境での新しい経験。
一つの会社では見えない経験がそこに待っているし、複数の会社で得られた経験を、自らの学びに繋げられれば(繋げられれば、であるが)、プロパー社員よりも効率的かつ高度に業務を遂行する事だって可能だ。
前述のように、確かに過去の会社の同僚とは切れてしまう部分はあるが、真面目に仕事をしていれば、必要な関係性は残っていくものだし、それはかけがえの無い財産となっていく。
時に会社が厳しい状況になり、多くの同僚と共に転職活動をするという事もあるかもしれないが、ポジティブに捉えれば、散り散りになった昔の仲間たちが、いろんな業界に居て、幅広いネットワークになっていくということなので、それはあなたの職業人生にとって、かなり貴重なネットワークになるはずだ。
余談だがリクルート社のOBは、基本みんな退職していくので、昔の仲間同士、それぞれの環境で仕事をしている例が多いのだが、そんなイメージである。
そんな経験を通じ、キャリアを築いていく事が出来たら、ひょっとしたら生涯年収でも得るものがあるかもしれない。
でもまぁ、それを当てにするのはちょっとリスクが高いと思うが。
まぁ、ご参考ということで。