人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

事業サイズと人物適性

経営者の採用をお手伝いしていた時に、よくお話ししていたのが、「売上5億の事業の経営者と、50億の事業と、500億の事業とでは、それぞれ求められるものが違いますよね」という事。
ちなみに5000億となると、日本では滅多に外からは採用しないし、あったとしても経営者同士の直接の繋がりとか、国が関与したJALの稲盛さんみたいなケースだと思う。

さてさて、じゃあ何が違うのか、というのは、
・5億のステージでは、まだスタートアップでこれから成長させるという状況であり、実務能力と推進力が重要な一方、管理能力はそれ程でも、という感じ
・50億は、実務にはある程度通じていても、きっちり組織が作れないと、100億のステージに届かないので、管理能力と企画力がより重要
・500億は、業界経験をベースにしつつ、「綺麗な経歴」が無いと、既存社員との収まりが悪い
みたいな例えだ(あくまで例えで、実際は個別要因が大きい)。

もちろんこれらは、どの経営者が優れているという事ではなく、得意分野、適性の違いである。
で、この辺は、転職活動での会社選びにも関係があるのでは、と思っている。

過去に自身が心地良かった規模感、成長ステージ、組織というのが、結局のところは一番本人にフィットしているのかもしれない。
もちろん若いうちは、色々経験していいと思うが、アラフォー辺りになれば、心地良いシチュエーションもわかってくるだろうし、そんなシチュエーションで良好なパフォーマンスを発揮する事が、現実的には求められるわけで。

小生自身の経験からというのもあるし、久し振りにお会いした方が、新しい環境で生き生きとご活躍されているのを目にして、ふと思った次第。
まぁ、ご参考ということで。