人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

時代は見えないけれど確実に変化している。

どうでも良い話だが、小生はビジネスの場面では、基本的にオールシーズンネクタイを締めている(紆余曲折はあった)。
最近はクールビズもすっかり定着して、アポに行くと受付に「弊社では毎年4月から10月末まで、ノーネクタイ/ノー上着(この用語も謎であるが)で失礼致します。」というような文言を目にすることも多くなった。

年に五ヶ月だけ締めるネクタイというのも、全くもって謎の存在であり、それだけの期間、無くても大丈夫な存在ということだから、おそらく数年のうちに、「ファッションで締める」存在に変わってしまうのかもしれない。
そんな変化は、自分が締める立場なので、余計気がつくのだと思う。

本業のインキュベーションコンサルティングに近い話なのだが、一般に言われる「時代の変化」というのは、こういうことだと思っている。
タイトルに「見えない」と書いたが、時代の変化というのは、電車の中にネクタイを締めている男性が限りなく少なくなったように、実際には「見える」。

変化は緩やかであるが確実に起きていて、その変化が緩やかすぎるか、気づいた時には大きくなりすぎている。
即ち、「気づけない」もしくは「見落としている」=「見えない」のと一緒、という感じだろうか。

さてさて、あなたが仮に「ネクタイ屋さん」で働いていたとしたら、どうなるだろう?
・厳しい厳しいと言い続けながら働く
・ネクタイ屋さんから脱皮するための新事業に取り組む
・会社がいよいよダメになってから、(再)就職活動をする
・ダメになる前に、先を見越して転職活動をする
多分上記のどれかではないかと思う。

何が言いたいかというと、日々をなんとなく過ごしてしまうのが凡人の常だが、個人のキャリアといえども、「時代の洞察」は絶対に必要なのよ、というお話。
こんなシーンが、10年前には存在しなかったように。

まぁ、ご参考ということで。