人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

転職について家族とお話ししているだろうか?

世間は夏休みである。
ビジネスパーソンにとっては、家族とじっくり過ごせる貴重な時間の一つでは無いだろうか。

さて、エージェント商売をやっていると、転職相談を受けている方々の中で、自分が転職しようと思っている、あるいは具体的に動き出しているという事を、家族には特に伝えていない、という人に遭遇することがある。
特に男性が、奥さんに話さずに動いているパターンが多い。

その後の展開として良くあるのが、そもそも最も近い家族にすら話せないという状況が物語る様に、転職活動そのものを後ろめたく感じていて、結局腰が引けた感じで内定まで至らないパターン。
もうひとつは、内定まで持っていったものの、いざ奥さんに相談したら、反対されて辞退するパターン。

どちらにも言えるのだが、最も身近な人に内緒にする様な活動であれば、そもそもやめておいたほうが良いかもしれない、ということ。
夫婦関係はいろいろあるので、夫婦間でどんな話題を繰り広げるかは、それこそ第三者が口を挟む様な話では無いのだが、奥さんからすれば、配偶者が仕事を変えるというのは、奥さんの人生にとってもとても影響のある話だから、事前に相談するのが筋だとは思う。

それでも言わない=言えない、というのは、何があったかわからないが、総じて筋の良くない話であることが多い。
あくまで一般論だが。

もう一つ、土壇場で奥さんに相談して辞退するパターンの方は、結局のところ、当の本人に迷いがあって、長年付き添った奥さんはその迷いを当然見逃さない訳だ。
で、「止めておいたら?」となり、本人は安心して辞退する、という展開だと理解している。

こちらの方は、やっぱり本人が心底納得できるところまで至らなかった訳だから、それまでの案件のマッチング、条件交渉で下手を打ってしまっていることが多い。
まぁ、本人の覚悟も多少影響はあるが。

さて、とは言え、実は奥さんからすると、旦那が日々どんな思いで仕事に向き合っているか、なかなか理解が難しいことが多い。
なので、ある日突然転職を決意し、「実は転職を考えている」と旦那から苦しげに告白されたりすると、奥さんとしては、旦那がそんな風に苦しんでいたことを、気付けなかった罪悪感に苛まれることがある。

それはやっぱり不幸なことで、出来ることならそんな想いは奥さんも旦那もしたくないもの。
なので、些細なことでも、日頃の夫婦間のコミュニケーションというのはとても大事だと思うのだ。

いろいろ散漫な事を書いてしまったが、せっかくの夏休み、家族でいろいろ話し合ってみてはどうだろうか、と申し上げたかった次第。
まぁ、ご参考ということで。