人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

資格は必要か?

何だかとってもベーシックな事なので、すっかりスルーしていた話題であった。
職業には、各種「資格」があって、それを持っていると転職に有利か、という質問は、比較的若い方や、転職のご経験がない方からよく聞かれる。

資格と言われるのは、大きく分けて3タイプあると思う。
一つは、有資格者でなければその様な仕事に就けないというもの。

弁護士とか会計士とか、工業系でも山ほどあるので、質問の資格がこの意味であれば、もちろん必要と答える。
しかしこの場合、資格があったからといっても、その職業のスタートラインに立てるという事でしかなく、それで食って行けるか、活躍できるか、という議論とは別である。

もう一つ、一定の職務領域の専門知識を保証する資格。
簿記とかそんなものが代表で、質問の対象になるのは、この辺のお話が中心。

結論から言うと、無ければその仕事ができないわけではないので、存在自体それ程強力ではないし、日本の会社というのは、客観的な評価より、企業内での実務経験を優先させる文化が強いので、あくまで安心材料、あれば尚良い、という扱いになってしまう事が多い。
なので、上記の様な資格は、企業から見ると、「一定の知識がある事を担保してくれるもの」程度の認識だと思う。

最後の一つは、どれとは言わないが、「◯◯検定」のような、比較的カジュアルな雰囲気のもの。
たいていの場合、そう言った資格は、資格認定の事業者がビジネスとして展開している側面も強く、応募する企業にもよるが、多分履歴書には書かないほうが良いと思う。
検定ビジネスを立ち上げた方のお話を聞いた事があるが、内情を知ると、「あぁ、これは営利ビジネスなのだな」と強く感じた記憶がある(他の国家資格も全部同じだという意見もあるかもしれないが…)。

まぁ、ご参考という事で。