人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

出戻りのあれこれ。

時々なのだが、古巣に戻る、いわゆる出戻りのご相談を受けることがある。
もちろん勝手知ったる会社だし、転職後の成功イメージも持ちやすいので、選択肢として無い訳では無いと思う。

とはいえ、出戻りについてのご相談については、基本的にシンプルな回答だと考えている。
即ち、一度辞めているわけだけれど、その辞めた理由はクリアになっているのか?その一点に尽きる。

例えば、直属の上司も含めた、人間関係の諸々で外に出たのに、その人間関係は変わらないまま、情緒的な口説き文句で出戻りの誘いがかかる場面を何度か見てきている。
ご想像の通り、そういうのは結果的に誰もハッピーにならないパターンが多い。

だって問題は何も解決していないのだから、当たり前なんだけれど、情緒に訴えかけられると、優秀な人でも結構グラっと来るらしいので要注意。
もう一つ、プロパーがずっと頑張っている会社の場合、出戻ったとしても、頑張っているプロパーの上に入るようなことは、まず期待しない方が良い。

これは洋の東西を問わず、出戻った人間が上に来ると、組織内のモチベーションが維持できないので、普通はあり得ない。
なんにせよ、出戻りの誘いは、人間関係で進むパターンが多く、そういう話こそ、ドライに、ロジカルに評価した時に、どうなるかをよく見極めたいもの。

まぁ、ご参考ということで。