人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

職場でのチャレンジは、どう評価されるべきか?

昨今の経営サイドのトレンドとして、現場の社員に積極的なチャレンジを促す傾向がある。
今までのビジネスが頭打ちになったり、人口が減少していく以上、今の形を守ることに汲々としていては、先がないのは確かだ。

しかし、社員のチャレンジを促したとして、それを評価していくのは結構難しい。
まず、チャレンジそのものプラス評価するという仕組みがないと、優秀な人の多くをチャレンジさせるのが難しい。

そのままいつもの仕事に集中している方が、絶対に成果は出せるので、あえてチャレンジする格好にならない。
なので、通常の業務の人事評価は人事評価として、それが並の評価だったとしても、何かあらかじめ評価者と握ったチャレンジに取り組んだのであれば、自動的に評価を上げる、くらいのことができると、とても良いと思う。

また、そういったことを継続していくことで、チャレンジすること自体を評価する社風というのも、時間をかけて醸成されて行くものではないか。
なかなか簡単ではないだろうが。

もう一つの論点は、チャレンジが結果的に失敗に終わってしまった時にどうするかだ。
組織論の筋としては、上司と握って行ったチャレンジであれば、上司もそれを承認したわけだから、失敗の責任は本人に帰属させるべきではないと思う。

だが、実際問題として、チャレンジしてもなかなか成果が出ない、それも何回か繰り返していく中で となると、本人も周りも、承認した組織の責任とはいえ、辛いところだろう。
そこをなんとかカバーしてあげられる様な人事的な仕組みは、小生不勉強で存じ上げないが、個人的なアイデアとしては、チャレンジの回数制限をする代わりに、その回数内であれば、制度的にも実質的にも責任を問われない(というより、やましくない、という感じか)と言った様なやり方があるかなぁ、なんて考えたり。

でも、チャレンジすることの本質は、チャレンジそのものの面白さだったりするので、制度や評価も大事だけれど、「どうせやるなら面白い仕事がいいねぇ」という感覚かなぁ、と思ってみたり。
まぁ、ご参考ということで。