なんの話かというと、直接企業の採用ページからエントリーすると、採用企業から見たときに、エージェントフィーが発生しないので、ハードルが下がるかもしれない(コストがかからないなら良いや、みたいな話)という可能性と、エージェントが転職希望者をプッシュする力と、どちらが強いか、という事だ。
企業にとってエージェントフィーは確かに大きいのは事実で、小生もエージェントとして、「フィーがかからないなら採用してもいいのだけれど」と言われたことは、1・2度ある。
そういう場合は、直接応募すればあるいは、という可能性はあったかもしれないが、媒体を使って採用をかけるのも、採用ページを充実させるのも、なんだかんだでコストがかかるので、実は極端にエージェントフィーの方が高い、という事も無かったりする。
また、これはあくまで個人的な意見であるが、本当に優秀な人間が欲しいと考えているのであれば、人的な評価で採用するしないという判断をするのは十分納得できるが、その採用にかかるコストが論点になって採用をするしない、という判断は、ちょっと違うんじゃないかと思う。
ケチケチするなと言うつもりはないが、優秀な人材が入ることによってもたらされる、会社側の経済価値というのは、百万単位の話では無いはず。
自分がエージェントの経験が長いので、心情的にはそうなるのだと思うし、現実には、採用コストは切実なので、企業側の判断として理解はできるのだけれども。
一方で、じゃあエージェントを経由すれば、プラスになるのか、というところに関しては、これはケースバイケースで、エージェントと企業との関係性に依存する。
どうしても関係性にはムラがあるので、介在価値が発揮できる場合と発揮できない場合はあるのだが、エージェントは時として企業が想定してない幅での提案が許されることがあり、直接応募したのでは作れない縁を創出できるのは事実。
結論的には、「エージェントフィーをケチるような会社は、別に入らなくても良いんじゃない?むしろ間にエージェントが入ることで、いろいろ可能性が広がったほうが楽しいよね?」、というのが個人的な感覚だが、小生の意見はポジショントークになってしまうので、まさに、まぁ、ご参考ということで。