しかしそれは時として怖い面を見せることがあって、上場会社というのは、パブリックな企業として規制を受ける立場なので、良からぬことをすれば「違法」として責任を問われる存在なのだ。
未上場会社であれば、多少いかがわしいことをしていても、人としてどうか、という議論はさておき、直ちに違法ということで責任を追及されることは少ない。
しかし上場会社であれば、それは違法行為となり、たまたまその会社に在籍していただけなのに、取り返しのつかないペナルティとなる場合もある。
特に、開示責任者、人事責任者、法務責任者、総務責任者で転職する場合は要注意で、原因が過去にあったとしても、不祥事のプレスリリースを出す立場というのは、なかなか厳しい展開である。
ましてや最近は、小型の上場が増えていて、気がついたらよくわからない大株主が現れて大騒動、ということも現実にある。
最近も、急に大株主が外国人になって、経営方針が国情に合わないものにさせられたり、もっと酷いのは、いつの間にか反社と噂される存在に結構なシェアまで買い上げられていた、なんていう話を聞いた。
それはまぁ、転職してその会社にいる人には原因のない事象なんだけれど、エージェントとしては、早く救い出してあげなきゃ、というモードにはなるものだ。
気をつけて見続けていないと、どんな会社が要注意なのか、なかなか知り得ないのだが、そういう時は、市況株全力2階建の愛読者の様なウォッチャーか、銀行系(それも出来れば審査系)のバックグラウンドの友人に相談してみると良い。
証券や保険ではダメで、銀行系は日本の中で、最もその手のリスクに過敏な人種なので。
まぁ、ご参考までに。