人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

ブラック企業ってなんだろうね。

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こんな本がありまして。
まぁまだ読んでないのだが。

ブラック・ホワイトみたいな話を見聞きする度に、複雑な想いが行き交うわけですが。
ぶっちゃけ日本の会社ってほとんどブラックだと思いますよ。

個々人の遵法意識もあるし、そもそも労基法知らないし、違法でも罰則は滅多にないし。
仕事の割り振りも無限定だから、職務の線引きみたいな概念を最初から放棄しているし、基本「就社」なので社内での受け入れられ方が重要だし。

複雑な想いになるのは、ブラックなのはやっぱり良くないのだが、(法律で)決められた範囲以上の仕事をする喜びっていうのもあると思ったりするので。
相手から、これくらいで良いと提示されたレベルを、自分の努力で大きく上回る価値を提供し、それによって喜ばれ、認められるというのは、人間の根源的な喜び故、その喜びを一度味わうと、どうしてもオーバースペックな仕事に取り組みがち。

多分人間は、火がつくと要求以上の仕事をしてしまう生き物なのではなかろうか。
ブラックかブラックでないか、というのは、結局そういった人間の特性に付け込んで、過剰な業務から逃げられないように仕掛けられているかどうか、なんじゃないかと思ったり。

日本の労働慣行というのは、戦後数十年かけて作られたものなので、なかなか変えられるものではないだろう。
とはいえ、仕事の喜びを感じられながら、人間的な範疇で納められる働き方、というものは、引き続き皆で模索していかなければならないんだろう。

人間はブラックに働いてしまう生き物なので。
オチがないが、まぁ、ご参考ということで。