人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

利益ってなんじゃろね。

利益ってなんでしょうね。
この記事を読んでつくづく感じます。

記事では、低価格主体の新興国に手を出してないから、という説明になってますが、高単価でも原価が高ければ利益が出ないわけで。

利益が高い状態って、ざっと考えるとこんな感じでしょうか。

A.売上要因
1いわゆるブランド力によって、モノ・サービスの実態以上に高くても売れる
1'一部熱狂的な「信者」が居る
2顧客に提供する価値が明快かつ強力で、主要購買要因(KBF)に占める「価格=安さ」の位置付けを低下させることができる
3大量販売をしなければ成り立たないビジネスではないため、バーゲンセール的な叩き売りが不要
4 百円でも二百円でもどっちでも良いというような、価格がポイントのビジネスではない(本件不適合)
5販売現場のオペレーションレベルが高く、安易な値引きをしない、させない

B.原価要因
6設計レベルから、原価が高くならない様になっている(少ラインナップ、共通化など)
7独自技術で原価が低い
8サプライヤーに対する交渉力が強く、原価を低減できる
9研究開発がいらないような戦い方をしている(本件不適合)

C.販管費要因
10販売チャネル、物流なども含めた、オペレーションコストを安くできる仕掛けがある
11ブランドの正の側面が効いていて、マーケティングコストをかけなくても販路を拡大できる
12マーケティングコスト、効果のマネジメントが上手い
13給与水準が低い

で、投資家だと思って会社を見れば、利益が出ている会社って素晴らしいですが、究極的な表現をすると、「結局のところ利益は誰かの財布から出ている」わけです。
翻って、件の記事を、車を購入する立場として読むと、複雑だなと。

買い手からすると、1はちょっとボラれている感が無きにしも非ずですし、5も丸め込まれた雰囲気があります。
人として、なんて偉そうなことを言うのもアレですが、8とか13の会社から買うのもなぁ、と思います。

立場が違うと見方も変わるわけですが、なんでもほどほどがよろしいかと。
まぁ、この辺は開示資料を読み込んだり、比較してもなかなか見えない部分だったりするわけですが。

ちなみに今回の富士重工は、2、3、6あたりは、競合他社より優れていると思います。
イチ自動車マニアとしての私見ですが。

まぁ、ご参考ということで。