人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

師匠の教え

ネイティブこそ知らない

書き方、ライティングに続いて日本語だ、ということでこんな本を読む。 日本人のための日本語文法入門 (講談社現代新書) 作者:原沢伊都夫 講談社 Amazon 結論から言うと、ライティングとの連続性は全くないが、目から鱗、「へー」だらけでとても面白かった。…

時代の哲学、時代の文学

今日のKindle日替りセールはこの本と他二冊。 万延元年のフットボール (講談社文芸文庫) 作者:大江健三郎 講談社 Amazon 大江健三郎作品は読んだことがない。 正確にはノーベル文学賞受賞時に書かれた「曖昧な日本の私」は学校の授業か何かで取り上げられて…

罪深い人間たち

月替わりセールで購入したこちらを読む。 サピエンス全史 上下合本版 文明の構造と人類の幸福 作者:ユヴァル・ノア・ハラリ 河出書房新社 Amazon 以前から話題で、いつ読もうかなぁと思っていたのだが、いかんせん長いので積読していたのだ。 とはいえ、今年…

思想の時代性

文化人類学系の繋がりでこんな本を読む。 気流の鳴る音―交響するコミューン (ちくま学芸文庫) 作者:真木 悠介 筑摩書房 Amazon これもKindle日替りセールでレビューが高かったので購入。 社会学系のエッセイという感じで、ネイティブアメリカンのシャーマン…

かなり危険な読書

続けて「学びのきほん」繋がりで積読在庫からこんな本を読む。 「読む」って、どんなこと? NHK出版 学びのきほん 作者:高橋 源一郎 NHK出版 Amazon これは危険な本であった。 ライトなふりして毒が強い。 まず小学校の国語の教科書を取り上げ、そこでは読み…

円錐角膜キャリアの40代男性がICL手術を受けた話

小生、20歳ごろに円錐角膜という眼の希少疾患の診断を受けてから二十数年、ハードコンタクトで矯正し視力を得てきた。 円錐角膜というのは原因不明で発症率は1000分の1、角膜下部が膨らんでいくことで不正乱視になるという病気である。 ※参照 https://www.na…

スランプの乗り越え方

師匠が教えてくれたことなのだが、スランプというのは知らず知らずのうちに型が崩れている状態を指すようである。 野球選手であれば、それまでの競技人生やシーズン前の調整でしっかりとしたフォームを作っていくのだけれど、シーズンが始まると型通りのプレ…

技を磨きながらも其処から自由であること

ライフワークの一つである武芸の話で恐縮だ。 知っている人は知っているのだが、武術研究家である甲野氏の新刊が出ていたので、なんとなく読む。 古の武術から学ぶ 老境との向き合い方 作者:甲野 善紀 山と渓谷社 Amazon 1700円も払ったんだから、もっと味わ…

何をもって基本技と言うのか

いつも読んでいるブログで紹介されたので、こんな本を読む。 成功する練習の法則 最高の成果を引き出す42のルール (日本経済新聞出版) 作者:ダグ・レモフ,エリカ・ウールウェイ,ケイティ・イェッツイ 日経BP Amazon アメリカの学校の先生の先生とでも言う人…

深く理解しているからこそ

こんな本を読む。 くらしのための料理学 NHK出版 学びのきほん 作者:土井 善晴 NHK出版 Amazon 著者のことは多くの人がご存知かと思うが、書籍もなかなかの評価。 ということで、Kindle日替りセールに登場したので購入。 個別のレシピは載っていない。 「料…

筋肉をつけたからフォームが変わるわけではない

最近またエリウド・キプチョゲの動画なんかを見たりして、ランニング(フォーム)の改善に挑もうかと考えたり・・・。 気になっていた本書を読む。 誰も教えてくれなかったマラソンフォームの基本 遅く走り始めた人ほど大切な60のコツ 作者:みやすのんき カ…

人間が人間であるとは

タイトルが重たいな(苦笑)。 パラリンピックも始まったしね、ということで、こんな本を読む。 目の見えない人は世界をどう見ているのか (光文社新書) 作者:伊藤 亜紗 光文社 Amazon 前から読もう読もうと思ってたのだが、後回しになってしまっていた。 最初…

教えるということ

この一年ほど、ボクシングの練習をしている。 昔から目が悪かったので、ちゃんと取り組む機会はなかったのだが、一度はやっておきたいと思い、フィットネスジムではあるが、元プロボクサーがボクシングのプログラムで運営しているジムに通っている。 一通り…

伝統は失われている

日本文化流れで柳田國男。 決定版 柳田国男全集(全60作品) 近代日本文学電子叢書 作者:柳田国男,近代日本文学電子叢書編集部 弘文堂新社 Amazon 著作権フリーなので数百円で山ほど著作が読めるのだが、その中から有名な「遠野物語」と「日本の伝説」「歳棚…

伝統を知らず

こんな本を読む。 日本文化の核心 「ジャパン・スタイル」を読み解く (講談社現代新書) 作者:松岡正剛 講談社 Amazon 松岡正剛氏については亡き師匠も言及していたし、周囲にお好きな方が多かったにも関わらず、ずっと縁に恵まれず、やっと本書を手にした次…

伝統とは何か

こんな本を読む。 中華料理の文化史 (ちくま文庫) 作者:張 競 筑摩書房 Amazon 外国文化、歴史繋がりで積読に手をつける。 古代から近代まで大きな括りで中華料理の変遷を解説した本。 所々に著者個人の体験や感覚が散りばめられ、親しみやすさを感じるが、…

正しくあれ

こんな本を読む。 天狗芸術論・猫の妙術 全訳注 (講談社学術文庫) 作者:佚斎 樗山,石井 邦夫 講談社 Amazon 師匠が生前、何度か言及した「猫の妙術」。 もっと前から読んでおけよと自分にツッコミつつ、今更ながら読了。 江戸時代の武士が「談義本」という形…

精神論の害悪

武門に身を置くものとして、一度は読んでおかねばと手に取る。 葉隠 (知的生きかた文庫) 作者:奈良本 辰也 発売日: 2013/11/11 メディア: Kindle版 先生は生前「武道と武士道は違うからね」とおっしゃっていて、特に「武士道とは死ぬことと見つけたり」で有…

稽古の組み立て

合気道には武器技の型がいくつか残っていて、毎朝一人稽古を日課にしている。 普段は素振り用の木刀を使っているのだが、ふと思い立ち今朝は居合用の模造刀を持ち出してみる。 が、違和感バリバリ。 剣術という意味では模造刀の方がリアルなはずなのに、木刀…

物語の価値

ピアノつながりでこんな一冊。 羊と鋼の森 (文春文庫) 作者:宮下 奈都 発売日: 2018/02/09 メディア: Kindle版 ピアノの調律師になった若者の成長物語。 本屋大賞なんかも獲得したらしく、レビューが高かったものを日替りセールで入手して積読していた。 ピ…

伝統こそ革新を必然とする

先日に続きこんな本を読む。 21世紀落語史~すべては志ん朝の死から始まった~ (光文社新書) 作者:広瀬 和生 発売日: 2020/01/24 メディア: Kindle版 稀代の名人、志ん朝が若くして亡くなった後の落語界の動きを追った評論である。 表紙のビジュアルが凄い…

落語が教養ねぇ…

こんな本を読む。 ビジネスエリートがなぜか身につけている 教養としての落語 作者:立川 談慶 発売日: 2020/01/07 メディア: Kindle版 落語は聴いている方だと思う。 子供の頃から演芸番組をやっていればぼちぼち見たし、数年前はAmazonのオーディオブックサ…

遊びにこそ本質がある

こんな本を読む。 高校生のためのゲームで考える人工知能 (ちくまプリマー新書) 作者:三宅陽一郎,山本貴光 発売日: 2018/04/20 メディア: Kindle版 高校生じゃないんだが、以前のKindle日替りセールで高評価だったので買っておいた本。 実は昔、ゲーム制作会…

明らかに違う

生前、師匠に言われたものである。 「時代劇に出てきた『お主、できるな…』というセリフ、昔の武士は見た目で相手の力量がわかる、あの能力がなければ生き残れなかったんだよ」と。 明らかに強そうというマッチョな感じは日本人的な美的感覚からズレるように…

最近のトレーニングで考えること

最近のトレーニング。 1.毎日の5キロ走 ペースは定めていないが、1キロのウォームアップ30〜40%出力)のあと60%〜70%出力で4キロ強を毎日走る(たまに10キロとか)。 2.ランニング後の自重筋トレ 公園で懸垂、自宅で腕立て・腹筋を少し、週5〜7回。…

名人・達人・豪傑

体格を活かした強さを持っている人間を豪傑と呼び、体格に頼らず技術で強さを身につけた者を達人と言い、さらに人格まで備えた人物を名人と称える。 そんな風に師匠から教えられたことがある。 そりゃあ名人になるのがいいと思うが、技術と人格は別ってこと…

現象面に振り回されない

こんな本を読む。 なぜあの人の解決策はいつもうまくいくのか?―小さな力で大きく動かす!システム思考の上手な使い方 作者:枝廣 淳子,小田 理一郎 発売日: 2013/08/23 メディア: Kindle版 本書はシステム思考といわれる方法論を解説するもので、「そりゃな…

努力は足りているか

こんな本を読む。 土井雪広の世界で戦うためのロードバイク・トレーニング 作者:土井雪広 発売日: 2015/11/06 メディア: Kindle版 Kindle日替りセールで目にして、レビューが高かったので購入する。 ロードバイクは昔持っていたことがあるし、機会があればま…

どんな簡単なことにも方法がある

とりあえず本の紹介から。 ブラジリアン柔術 セルフディフェンステクニック 作者:ホイス グレイシー,シャールズ グレイシー メディア: 単行本 初版は2003年という事なので、出会ったのは20代の頃。 格闘技ブーム真っ只中、それはグレイシー柔術旋風真っ只中…

無駄と思われることをやり続けられるか

「インテルとファナック」を読んで、「これは深化と探索だなぁ」と感じられたので、「深化と探索」を解いているこんな本を読む。 両利きの経営―「二兎を追う」戦略が未来を切り拓く 作者:チャールズ・A・オライリー,マイケル・L・タッシュマン 発売日: 201…